現在進行形で己のアナルにマヨネーズを注入している。
数ヶ月前ウチの近くに安くて美味しい中華料理店を発見し、以来ずっと通い詰めている。
店に入ると
「イラッ↑シャイマッシェー↓」
と独特なイントネーションで店主が挨拶をしながら、冷たいお茶を持って注文を聞きに来てくれる。
私がいつも頼むのは、日替わりランチだ。
優柔不断な自分にとって選択のストレスを減らしてくれる日替わりランチはまさに救世主的存在。メシア的、飯ア。は?
ライスと、サラダ、黄色いたくあん、黄色いスープ、なんか正方形の豆腐に、日替わりで提供されるメインのおかず。
成人男性が食べ切って丁度いいくらいの分量があり、心地よい満腹感に満たされる。
学校が休みの日に昼食を食べに行くので、大体曜日が固定されている。そのため日替わりランチと言えど2パターンしか見たことがない。
鶏肉の甘辛炒めか、鶏肉のしょっぱ炒め。日替わりとは名ばかりに鶏肉の炒めものしか出てこない。詐欺だ。
今日は甘辛炒めの方だった。
ここの店の鶏肉は本当に絶品である。
あまりに調和の取れた基本五味、飽きのこない絶妙な味付けはさることながら、何より歯応えが良過ぎる。私はここに来てから、歯で感じられる知覚のもっとも幸福なのは鶏の筋繊維であることを知った。
調理されていても尚、リアルに鳥の生を感じる。
恐らく、鮮度が違うね。シャキシャキと言いますか、コリコリと言いますか、シャキコリ?シャキコリイキイキ鳥繊維です。
そんなわけで、ゴキゲンなランチタイムを楽しんでいた私に待ち受けていた地獄は、果たして店主のサービスだったのか、それとも挑戦状か。
甘辛炒めの皿の上に一本の極太唐辛子がいかにも無害そうに鎮座していた。
私は思ったよ。「いやいやいや、これは流石にないでしょう」と。
バナナを食べるときは皮を剥くし、ケンタッキーを食べるときは骨を除くでしょう。食べられる部分とそうじゃない部分というものは明確に存在するわけでして、誰がどう見てもこの、ごんぶと香味料は、"そちら側"の住人であります。
「でも」
「こんなに上手い料理を出す店主が、まさか食べられない部分を皿に乗せて出すなんてことあるだろうか」
「きっと美味しく食べられるよう調理されているに違いない」
「それ以前に、片付ける時に皿に料理が残っていたら店主のモチベーションが下がってしまうかもしれない」
「そしてパフォーマンスが低下し、客足は遠のき、廃業。寂れた商店街の風景の一部と化してしまうかもしれない。俺の、青春が。」
私はこの店の未来を案じながら厨房で食材と奮闘している店主の横顔を見つめ、これは"いける"側の食べ物だと確信した。信じていた。
信じていたのに。
どうして。
目が覚めて。まず思った。
アナルが痛過ぎる。
動物で言うならウニです。アナルにウニ。3匹
しかもこのウニ、アツアツに茹で上がっています。
アツアツアナルウニトリオが私のアナルでキャベツを取り合っています。さながら関ヶ原のように。
マジに、なんで?
逆に問うが、アナルに鮮明な痛み、必要か?4K100億万画素くらいの臨場感。ワァ!アナルで地上波が見れちゃう〜〜♪♪♪
そういえば、激辛な食べ物が好きな人っていますけど、食後アナルが痛むことはないんですかね?
食事中はあんなに涼しい顔をしていても見えないところでアナルの痛みに苦しんでいたら、笑えるのに。どうせ痛くないんだろ。お前らは。
辛いの、苦手な人は、痛くなりますよ。
あまりに痛むので、痛みの和らげ方を検索してみました。
どうやら、辛いものにはマヨネーズをかけると良いらしいので、アナルにマヨネーズを注入しています。
これで治らなければ病院に行きます。
今日も読んでくれてありがとうございました。