バーチャル佐々木小次郎のブログ

科学の限界を超えて私は来たんだよ

衣類にまつわる用語がわからな過ぎる

ファッションとやらがわからな過ぎる。

 

引かれることを覚悟で白状しますが、いまだに中学生の時買った服を着続けていたり、お母さんが買ってきた服を着ていたりといった、恐らく世のファッショナブルメンズ達が卒倒しそうな行動を、成人して尚、取り続けているわけです。

これは勿論モテたくないという意志での座り込み運動ではなく、(むしろ僕の性欲とケツ毛は常人の1.5倍あります)単純にその界隈の作法がわからないためであります。

 

そもそも、自分で服を買いに行くという行動をしたことがない。

 

試みたことは何度もありますが、店の前でウロとウロを繰り返し軒並み視察を行って、了。

単騎で店内に乗り込むなんてことはあり得ない。

だって怖いじゃん、服屋の店員。

 

物凄いリスペクトを込めて言いますが、服屋で働いてる方ってイケ⭐︎イケじゃないですか。

服屋の店員はポケモンの厳選をしない。声はデカいし、運動系サークルに所属しているし、皮膚は浅黒く、柑橘系の香水を使い、常に周囲を威圧している。イカツイ時計とゴールドのネックレスを着用しシンプルな白シャツからはドクロのタトゥーが見え隠れしている。趣味はサーフィンで単車を乗り回し、前科持ち。

そんな方々だと思っている節があります。

 

その認識が正しいかどうかはさておき、かなりの確率で言語が通じないことは明らか。もちろん、グローバルスタンダードとしてイニシアチブを取っているのは服屋側で、私は、ただの、イケてない、陰キャ。流行語を知らない。

 

私が子供の頃は「パンツ」と言えば"下着"だったはずなんですが、いつから「パンツ」は"ズボン"のことを指す用語に置き換わったのでしょうか?

ズボンを指すのがパンツなら、パンツを指すのは何なんですか?私が知る限りでは下着のパンツを指す新用語は生まれていないはず。

であれば、辞めたのか?下着の習慣。まさか自分が知らぬ間に、人々がパンツ(下着)を履かなくなったとでも言うのか?自転車を漕いでいるそこのサラリーマンも、満員電車で俯いているサラリーマンも、公園のベンチに座っているサラリーマン風の男性も、全員⭐︎NOパン!!????OMG...…

 

チノパン、ワイパン、ジャケパン!?発展させないでくれ。俺はまだ下着を履いている。

デニム・オン・デニム?ムニムニムニムニと、お前は何を言っているんだ。あまり大人を舐めるなよ。

こなれ感、透け感、抜け感。一体どういう感情なんだ。季節で言うならなんだ?初恋の気持ちに近いですか?

トラッドスタイルの男性がモードに入ってワードローブをノームコアした上で、Aラインシルエットをセットアップし、ロールアップしたアメカジ風のファッションはアーバンでサイケデリックな印象を与えますね???????

 

やめてくれや。

いつそのような潤沢な語彙を得る機会があったのだ?諸君は。

完全に乗り遅れてしまっている。乗り遅れてしまっているが故に、服を買いに行くことができない。どんどんお洒落格差は広がるばかりだ。

その弊害を、最近露骨に感じている。

 

モテない。

 

有り余った性欲が全てケツ毛に変換されているような気がする。

ケツ毛は深まるばかりだ。

あまりにケツ毛が深くなったので、これを何か有効に活用出来ないかと考えた。

お洒落で人を喜ばせることはできないが、ケツ毛の深さなら誰にも負けない。

 

例えば、ケツ毛を使ったクリーンな発電エネルギーはどうだろうか。ケツ毛を利用すれば排気ガスを発生させることなく、半永久的に電力を供給することが出来る。

あるいは、ケツ毛を結って糸を作り、服にしてはどうだろう。自身のファッショネス以外にも、お洒落業界に貢献する方法はいくらでもある。自分と同じ悩みを抱えている人々にも、それを示すことが出来るのではないだろうか。

 

しかし、こうなってくると自分一人のケツ毛では絶対的に量が足りない。

体毛の増やし方を検索したところ、どうやら、『制約と誓約』が大事らしい。

自らの能力に対し、制約と誓約を課すことによってその威力と精度を著しく向上させることが出来るそうだ。そしてこれは、厳しいルールになるほど能力がより高く向上する。

 

 

 


ならば

 

 

 

もう これで 終わってもいい

だから ありったけを

 

 

 

 

 

大気が揺れる。

 

 

 

 

 

私の臀部は金色の光を浴び、やがて静謐な闇が訪れた。

 

 

 

 

 

そうして、暗闇の奥に、

世界中のケツ毛を賄える年齢まで強制的に成長した私がいた。

 

増殖を極めたケツ毛は、ケツ全体を覆い隠し、陰毛と接続。もはや、どこまでがケツ毛で、どこまでが陰毛なのか、誰にもわからなかった。

 

 

 


そして、私は気づいた。

ケツ毛そのものが、パンツと化していることに。

 

 

 

 


だから僕は下着を全て捨てたんだ。

 

 

 

股間に、さわやかな透け感と、春風のような抜け感を感じる。

 

 

 

嗚呼、やっと流行に乗れた。そんな気がする。